二世帯住宅と間取り

親子それぞれにマイカーを所有しているのなら、ガレージ施工にも注目しましょう。注文住宅では柔軟なガレージ設計が可能だからです。
注文住宅を新築するときに、一台分を住まいの中に、一台分を外構に、と施工を分ける方法もあります。高齢者世代となる両親が、自分でマイカーを運転するとしても、自宅からスムーズに乗車できる環境になります。雨や風を気にせずに、安全に乗車できます。もちろん降車もスムーズです。
あるいは一台を軽自動車にして、まとめ買いにも便利なようにすれば、軽自動車からの荷物の上げ下ろしがスムーズに作業できます。

ガレージ一台分を二世帯住宅と一体化させるには、玄関ではなく勝手口を利用すると便利ですし、理解しやすくなります。勝手口の感覚で一体化したガレージを利用しますので、自宅の敷地内を掃除する道具や、ガーデニングの道具などを保管しておく場所としても機能させられます。庭に物置を設置しなくても良いように、少し広めに設計してもらったり、棚を施工してもらうのが利便性を得られるコツです。
二世帯住宅は両親の世帯と子供夫婦の世帯で、玄関を分ける設計も多いです。
二つの玄関があると利便性が高くなりますが、無駄に感じられる場合もあります。ひとつの玄関をガレージと一体化させたスタイルにすれば、物置としても機能させられますし、オープンなシュークロークとしても機能させられます。
閉鎖空間となるガレージは、排気が重要なので、住まいと一体化させる場合はガレージの天井や壁にダクトを設置してもらいましょう。新築の時にアイデアを出し合えば、家族も理解しやすいですし、工務店の協力も容易に得られます。
注文住宅でガレージ一体化させると、家族に健康上のトラブルが発生したときに心強い構造になります。マイカーへの移動や、あるいは緊急車両を乗り入れてもらう場合など、転倒防止に役立ちます。
ガレージが一体化するには、防音性も重要になりますので、結果的に防音性能や遮音性能が優れている住まいが実現します。自動車のエンジン音や排気音は振動も伴いますので、防振施工にしてもらうと快適です。

注文住宅は床下を高く施工する設計も可能なので、コンクリート基礎を高く設計してガレージと組み合わせた構造にするのも良いでしょう。費用は高くなりますが、頑丈で長持ちします。
玄関と勝手口が離れて設計されるように、ガレージはリビングやダイニングと離れた設計でも良いでしょう。離れて施工しても、一階の床でつながっているので、動きやすい住まいです。